「こちらこそ」を上手く使おう!
「こちらこそ」という言葉を普通の言葉に直すと「こっちこそ」となります。シチュエーションとしては相手に頭を下げられた時に「こちらにも非があります」とへりくだる場合や、感謝された時にお礼を返す場合などに使われる言葉ですね。この「こちらこそ」を上手く使うことによって敬語表現の幅が広がります。
「こちらこそ」という言葉は「こちら」と「こそ」の2つに分けることができます。「こちら」については自分或いは自分の所属している組織を示しています。そして「こそ」は自分の気持ちが相手の気持ちよりも大きいことを意味しているのです。つまり相手が「申し訳ありません」と謝った場合に単に「申し訳ありません」と同じフレーズで返すのではなく「こちらこそ、申し訳ありません」とすることによって自分の申し訳なく思っている気持ちをより強く相手へと伝える効力があるわけです。
ただし、何でもかんでも「こちらこそ」をつければよいというわけではありません。状況によっては頓珍漢な文章になってしまうこともあります。「こちらこそ」の使い方については下記に例示するフレーズを一通り覚えておきましょう。そうすることによって「こちらこそ」を付けなければならない時と、そうでない時の使い分けが自然と上手くなっていくのです。
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「こちらこそ」の例文・フレーズ
「こちらこそ」を上手く使う一つのテクニックとして、「~をしていただき、」を前置きとして使うという方法があります。
例えば・・・
「貴重なお時間をいただき、こちらこそありがとうございます。」
「大変有意義なご提案をいただき、こちらこそありがとうございます。」
といった具合です。
また、「こちらこそ」の後に「今後共よろしくお願いいたします。」と続ける使い方もあります。この場合も「こちらこそ」を付け加えることでより丁寧さがアップしていますね。
その他、「説明が足りずこちらこそ失礼致しました。」「スケジュールの都合が悪くこちらこそ大変申し訳ありませんでした。」など、「こちらこそ」は謝罪する時にも使われます。
「こちらこそ」は便利な言葉ですが、連発し過ぎるとあなたの感情表現が軽薄だと受け取られてしまうかもしれません。あまり使いすぎず、一つのメールや文章では1回だけ使うようにしましょう。