「恐縮」はとっても便利な言葉です!

ビジネスシーンでは相手に対して「へりくだる」姿勢がとても重要になります。自分に理があろうと、当然の権利があろうと、とにかく相手に対して何かお願いをするとき等はへりくだった姿勢をとることが最低限のマナーと言えます。

そういう意味でこの「恐縮」という言葉は大変便利に使うことができます。言い方は悪いですが、とりあえず「恐縮です」や「恐縮ですが…」を文章に入れておくだけでそれなりに見えてしまうほどの力を持っているのです。もちろん顧客などに対して謝罪する場面でも「恐縮」は使えます。今回はこの「恐縮」という言葉の具体的な使用例や、他の言葉に言い換える場合の類似語について勉強していきましょう。


「恐縮」の例文

それでは早速「恐縮」を使って例文を見てみましょう。皆さんも実際によく出くわす場面ではないでしょうか。「恐縮」を使えば相手に対してうまくお願いをしたり、へりくだった態度を示すことができるのです。

・わざわざお越しいただき恐縮しております。

・何から何までご教示頂きまして大変恐縮しております。

・お忙しい所大変恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。

・重ね重ね恐縮ではございますが、納期についてもご配慮いただければ幸いです。

・私事で恐縮なのですが、明後日から2日間有給休暇を取得させて頂きたいと考えております。

「恐縮」を別の言葉に言い換えると…

では、次に「恐縮」を別の言葉に言い換えてみましょう。恐縮は相手に対してへりくだったり、恐れおののくという意味がありますから「恐れいります」や「大変お手数おかけ致しますが」、「おそれ多いことでございますが」といった表現が類似語と言えますね。

ただ、これを読んだ皆さんも感じてらっしゃるとは思いますが、どうも「仰々しい」印象を受けますよね。「恐縮ですが…」という言葉は本当に便利であり、自然な印象を受けます。その一方で上記のような類似語はなんだかわざとらしさしら感じる人も少なくないのではないでしょうか。

あまり同じ文章は同じスピーチ、会話の中で「恐縮」を連発するのはよくありませんが、この便利な言葉を上手く使いこなすことができれば社会人としてワンランクアップ出来ることは間違いありません。